金融危機、 No! 金融大震災
 どーん ぐらり、ぐるぐる、 寄せては返し、外を見れば一瞬にして

街灯や町中の光が完全に消えてしまい、真っ暗闇。   それでも ぐるぐ

ると家が難破船のようにあがったり、さがったり。  あー 崖上の家が

滑り落ちていきそうな猛烈な恐怖が、全身を襲う。    3連の洋服箪笥

が寝床の上にスロー・モーションで倒れかかってきた。   しまった!!

  後10日で、恐るべき阪神淡路大震災の14年目の恐怖を思い出す。


、 昨年秋に起きた 世界的金融大震災はもっと規模が大きすぎる。

これで震災難民といってよいのか、多くの派遣社員、期間社員が派遣先

から職を奪われ、その上に住んでいる寮から追い出され、年末の寒風下

に野宿を迫られる。    もらう金額が少ないから、とまれる所さえ手当

て出来ない。     めでたい正月よ 吹っ飛んでしまえ と叫んだ人が

いたかも知れない。       ここまできたら、地獄の一丁目。


 更に 就職内定した学生さんに内定取り消しを迫った企業経営幹部の

醜態にあきれ返るというよりは、もっとすさまじいリストラを予告している

ように思えてならない。


 まるで、今回の金融震災は 地震と同じく突然にやってきたと思ってる

経営者が多いのではないか。     もう既に、その兆候は出ていたのに。     アメリカ自動車産業の不調、  石油価格の大暴騰、 アメ

リカ住宅価格の騰貴とサブ・プライマリーローン問題等よく仔細に検討すれ

ば 巨大な投機ファンドの動きに目を光らせて、危険な経営環境に対応

する方策が最低に出ていたはずだ。


 思い出すがよい。   日本中が苦しんだ不良債権処理というバルブ

経済にどれだけ 悩まされたか、今の経営幹部に十分分かってるはず。

 では 何で今回の急激なリストラが起きたのか。   むしろ、後に来る

不況に如何立ち向かうのかに 経営者は全力で向かって欲しい。

 日曜日に ゴルフ に興ずる経営者をマスコミ記者が見たら、何を書か

れるか、想像に任せます。     過去にそういう例があったから。


 さて、私の関心は 正規・派遣・期間社員の今後の対応にある。

 特に雇用を解消された社員は 派遣会社にすがりつくのか、それとも

ワーク・プラザに日参するのかに全力で集中せざるを得ない。

 その心境は 明日の巨万の富より、今日の ご飯を食べられる仕事に

ありつけないと、もはや生きていかれないーーーー 政官財ともあてに

出来ない、この悲痛な心境を 誰が分かってくれるのか。

 
  次回 【 若者よ 110番 か、 119番か 】 というテーマで投稿します。     
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